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2009年12月 7日 (月)

欠陥ネットの大会

 125日(土)6日(日)別名、欠陥住宅全国ネットの東京・水道橋で行われた大会に参加してまいりました。私は都合で5日(土)のみの参加でした。これは、私個人が、欠陥住宅関東ネットの建築士会員であることと、全国を巡回しての大会が今回は東京で行われるということでのことです。

 冒頭に、吉岡弁護士より、ここ数年の欠陥住宅問題を取り巻く状況として、スーパーゼネコンの欠陥建築が相次いだ件、住宅瑕疵担保履行法開始後の諸課題、政権交代と建築基準法改正の動き、民法改悪の動き、エレベーター事故、消費者庁のこれからなど、、、耐震偽装問題以降さまざまな法改正の動きがあったが、まだまだ欠陥住宅問題を取り巻く状況は改善されていないといったお話がありました。

 そして東京工業大学、田中教授による「エポキシ樹脂によるコンクリートひび割れ補修で考えること」というテーマで、RCの亀裂補修などで万能だと思われているエポキシ樹脂について、製品化までのJISの静的試験では、耐久性などへの検証がなされていないことから、検証実験を行ってきたお話でした。コンクリートのひび割れは、温度変化等によって動きがある。一日の温度変化の中にあっても開いたり閉じたりを微小ではあるけれども繰り返している。これを1年間あるいは1020年と繰り返しひび割れのムーブメントが起きた場合に、エポキシ樹脂は、実は耐えられていないということがわかった。温度の高い環境だと劣化破壊が著しく早いこともわかった。といった内容でした。建築学会の論文集に発表しているので、エポキシ補修が争点となった際は活用してくださいとのことでした。大変勉強になりました。

続いて、走行中のEVに挟まれ、高校生の息子さんを亡くされたIさんから、事故とその後の捜査の問題など、切実な訴えがありました。いまだ原因究明が進まず、事故調査委員会すらつくられていないとのことで、周囲の方々に支えられての署名活動への協力のお願いをされていました。こうした生のお話を具体的にお聞きすると、本当に私たちの建築技術者としての仕事の責任の重さを感じます。Dscf5803

 そして、シックハウス訴訟として初の原告勝訴判決の報告を、原告の方はビデオレターでの報告の後、担当した越智弁護士と木津田建築士からその時系列や争点などについてお話がありました。越智弁護士は、数年前、地下室マンション建設をめぐる緑環境裁判の時ご一緒した方で、久しぶりの再会でした。

説明責任のお話や、相談したくてもどこへ行ったらいいのか、情報は氾濫していても必要なところに必要な情報が届けられていないなどの原告の方からの声が印象的でした。

 続いて4名の方をコメンテーターとして「建築士制度は消費者の権利擁護になっているか」というテーマでやり取りがありました。設計は委託か請負か、監理と管理の違い、報酬の件、設計と監理の分離、設計施工一体の課題などなど、、、それぞれが深みのある内容なので、それを掘り下げるには時間不足を感じました。最後の方に会場から、「消費者の前に居るのは施工者で、設計者はおまけみたいなものそれが現状。」「ここに居られるような建築士の方にどうしたら出会えるのか、消費者側からみたら探せないし、どこへ頼んだらいいかわからない。」といった声が出されとても印象的でした。その後に民法改悪の内容の説明やそのアピールなどについて討議し、この日の大会は終了しました。

 今、私の事務所でも、欠陥住宅問題(欠陥というまでではないものも含め)の継続的相談、協議物件が複数ありますが、逆に言うと、自らの仕事でも、ちょっとした事でその当事者になる可能性をいつでも含んでいるわけです。

氾濫する技術情報をきちっとキャッチし、過ちの無いよう、吟味し、説明責任をもういいです、といわれるくらいにしていかなくてはいけない…(笑)と思います。

また、建築士が一般の方々にどうアピールし、認知される努力ができるかも問われていますので、そうしたことも考えていかなくてはですね。

まあ、このブログも一つの小さなアピールの場といえるかとは思います。

写真は、プライバシー保護のため画質を落としています。

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