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2010年4月

2010年4月29日 (木)

茅葺きの民家-その2

川崎区内でも塩浜は、古民家の宝庫のようなまちです。

関東大震災を逃れかつ、終戦前の川崎大空襲の被害を逃れた地域であったこともあるかもしれません。

しかし、用途地域は、全域「準工業地域」です。。。工場とアパートと古民家という一風変わった景観を成している地域とも言えると思います。

その中で最も歴史があり、現存する古民家がこちらです。

まずは、「川崎の民家」(財)川崎市文化財団からの抜粋から、

Photo

Photo_2

海寄り地域なので、焚き場は母屋と切り離していたため、寄棟となっている。

現在の街並みからの景色は、こんな感じです。

Dscf7010

茅の上からだと思いますが、銅版瓦で化粧してあります。

それでも、存在感は充分です。

Dscf7012

下屋のような土間庇はかつてのままの瓦の様子が見られます。

この左奥に藏の屋根の妻部分が塀越しにちらりと見えました。

門構えからしても格式の高さが理解できます。

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この門をくぐって右にわりと新しい、今風のアパートが建っていて、自転車やバイクがとまっていました。

ということはアパート住人は毎日この門をくぐって出入りしてるのか~

なかなかいいかも…と思いました。(笑)

茅葺きの姿は見られず残念ではありますが、全体としてすごく良く手入れされていることがわかります。

塩浜にこうした古民家が数多く残っていますが、地元にこれらのお住まいの手入れをしっかりしていける職人さんが育っているのだろうかと、心配になりました。

と同時に、区内のしかも隣町のような地域のことなのに、そうしたことに関わっている職人さんとまだまだ出会えていない、自分の存在の未熟さにふがいない思いさえします。。。

地域にとっても大切なお住いであることは、地域景観一つとっても明らかですね。

by S.小野

2010年4月27日 (火)

昭和マーケット

直近の地元です。(笑)

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日曜日に撮っているので、シャッターがほとんど閉まっていますが、

平日はもっと栄えています。(あまり人がいるとカメラを向けにくいので…。)

おもちゃ屋とゲーム機などが置いてあるスペースだけ空いています。

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ゲーム機をチェックしたら、案外レトロものがあるのかもしれません。

(ゲームはあまり詳しくありませんが。(笑))今度チェックしてみようかな。

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八百屋さんの台などが出たままとなっていますね。一部は住まいに改修してしまったところもあります。

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反対側の出口です。まさに昭和です。ロゴもいい感じです。

このあたりの八百屋さんお肉屋さん、魚屋さんもろもろは、とっても安いです。

なので、平日は結構にぎわっています。閉まるのがやや早いですけど。。。

1本裏の通りは、まさに裏通り。

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1階はスナックなどがあって、2階に洗濯物が干してあるといった感じ。

私が子どものころは、映画館があった記憶があります。

任侠ものの映画を2、3本立てでやっていたような。。。

たぶん昭和40年代半ばには無くなってしまったと思います。

区内の小さな規模の商店街には、結構映画館があったようです。

今は、川崎駅周辺にまとまってしまいましたが。。。

それと、子どものころ、カラスを飼っている模型屋さんがあって、その「カラス模型」(と呼んでいた)に

プラモデルをチェックしに行ったりしていましたが、そのお店も今はありません。

あっ、模型屋さんについては、またの機会に記事にしたいと思います。

(模型屋さんのおじいさんと数年前話こんだことがあって、、、時代を考えさせられたんですよね。)

なお、すぐ近くの道を挟んだ側に、

中学生までたまに行っていた釣堀もあったんですけどね~。

昭和50年代半ばに店舗+共同住宅に建て変わってしまいました。

まあ今でも昭和ワールドが散見できる街であることは間違いないです。(笑)

by S.小野

2010年4月25日 (日)

伝統木構造の構造見学会に参加させていただきました。

先日、NPO伝統木構造の会 主催の 秩父で造られているお住いの構造見学会に参加させていただきました。(知人の会員の方からのお誘いで。)

秩父の街は、初めてだったので、小旅行気分で出かけました。

まずは、駅舎です。

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丸太の木組みで迎えてくれました。

雲筋交いが混み合いすぎてて、着色もあるかも知れませんがなんだか落ち着かない印象もありますが、陸屋根の四角いモダンな駅舎よりはずっといいですね。

木の産地であることも感じられます。

駅から建築地までの間に市役所がありました。

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ポストモダン時代を感じさせるものです。前川建築のような感じもしますが大高さんかな、、、分かる人がいたら教えてほしいです。今でも充分インパクトがあるな~と感じました。

見学させていただいたおうちはこちらです。

といいましてもお住いですので部分写真ということにしたいと思います。

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壁は通し貫をケヤキのくさびでかしめています。差し鴨居が見えます。その間も杉の厚板が組み込まれています。

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足固め部分も同様に厚板が組み込まれています。

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屋根は通気工法が取られています。外壁も通気工法が予定されているようです。

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随所に、手刻みによる高い技術が見られます。

建て主さんが構造材を支給されているとのことです。

秩父の山の木、秩父の大工さんというまさに地域力によって造られています。

構造のことなどがわからない一般の方でも、きっと一歩足を踏み入れたら、誰もが、その魅力を感じられるのではないかと思います。感動すらしちゃいます。

その魅力はなぜなんだろうって思うのですが、

一言で言えば、やはり人の手でつくられている安心感、に集約されるような気がします。

顔の見える人たちの手が加われば加わるほどに、少しでも良くしていこうと、

悩んで悩みぬいていくほどに、空間が凛とする。。。まさにそんな感覚ですね。

丁寧に長く住み続けなきゃ、多くの人や山に申し訳ない、、、とそんな感覚。。。

木も人も周辺環境の中に生かされているといったような。(抽象的ですが。。。(笑))

また、建て主さんたちご家族の関係もすごく暖かく、いち見学者である私たちにも丁寧にいろんなお話をしてくださり、そんなところでも感動しました。

伝統木構造の会の設計者の鈴木久子さんの(手書き)図面・施工図面もすばらしかったです。

おおらかな二世帯住宅で、暖かいご家族ならではのプランとなっていて、なるほど納得しました。

お人柄ももちろんです。

見学させていただいた後は、近くの会場で、プロジェクトの詳しいお話や、

建築基準法関連の改正によって、伝統木構造が厳しい状況となっているなど、、、

多くを学びました。

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新月伐採についてなどなど、さまざまな大切な知識を再確認させていただくことができました。

その後の親睦会まで参加して、ほろ酔いで帰宅しました。

会の皆様、建て主様はじめ関係者のみなさま、ありがとうございました。

あっハイ、入会は検討いたします。(笑)

お昼にプチサプライズ。踏み切り待ちをしていましたら、、、

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SLが汽笛を鳴らしてやってきました。

この時ばかりは、なぜだか、みなさん鉄道マニアのようにシャッターを切っておりました。(笑)

秩父のまちは、とても魅力を感じました。

早足だったのですが、まだまだブログ記事が書けそうです。

また、今度はゆっくり歩いてみたいと思います。

by S.小野

2010年4月24日 (土)

昭和30年代の市営団地

今回は、団地を見てみたいと思います。

市営大島住宅です。

Dscf7216_2 

現在、建て替え計画の基本計画年度となっているようですので、

来年か遅くても2年後くらいにはこの姿が消滅する予定なのですね。。。

賃貸住宅と低層店舗の一部は分譲となっているようです。

数年前暴力団が店舗を占拠したとかで訴訟がおきたりしていましたが、

建て替え計画が進むということは解決したのでしょう。

大きな交差点にありながら、4階建てとはいっても階高が低く、交差点には歩道橋もあるため、案外目立ちません。もちろんエレベータはありません。

高架水槽のやぐらが時代を感じさせます。

(ちなみに現在は、この規模であれば直結給水可能です。)

ちなみに、終戦までは同地に捕虜収容所があったようです。

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全7棟で鉄筋コンクリート造の市営団地としては先駆的存在で、大島耐火住宅と呼ばれています。

低層部は、店舗用には倉庫が備えられています。

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またその間の部分は、それぞれ増築してしまったり、、、手を入れられています。。。

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ダストシュートなどもあります。同潤会からの流れとでもいいましょうか。

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サッシは、スチールサッシが採用されています。

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まだ居住されている住戸は多くありそうですが、古い市営はどうしても高齢単身者、

年金生活者が多い状況といえます。

共用部の手入れはあまり良い状況ではなく、むしろ廃材などを集めているであろう自転車などが留まっていたりと、暮らしの大変さも垣間見られます。

安全性などからの建て替えは、否定はしませんが、、、

これからの市営住宅のあり方を考えたとき、その入居条件などの仕組みも合わせて改善が必要ではないかと思います。

決して追い出しにならず、住み続けられる対策と、

新しい多世代とが長期の暮らしに耐えるプランを検討し、

50年程度での建て替えでなく、やはり100年を刻める建築となってほしいものです。

そういう意味で先駆的であってほしいと思います。

あるいは、私などは、これからの人口減を想定した場合、

減築による耐震性の向上を含む大規模改修で、活用していくという考え方も、

公的住宅の維持手法としては、維持費減少にもつながっていくし、ありではないかな?

などと思ったりしてしまいます。

建て替えるとなると、計画側は、収益などを組み込もうとし、どうしても高密度に検討しがちですが、実はもうそんな右肩上がりの計算が成り立つこの先100年ではないと思ってしまうんですよね。小さくても確実に活用できる手法が必要だと。。。

住む権利が今まで以上に重要な時代になると感じていることもあります。

by S.小野

2010年4月21日 (水)

NPO設計協同フォーラムに参加させていただくことになりました

先日、NPO法人設計協同フォーラム の総会があり、理事のみなさまにご承認いただき、

この春からメンバーとして活動参加させていただくことになりました。

「地域の中で住まいの相談に応じ、人々の住まいへの夢に、積極的に応えようと、志を同じくする設計事務所のメンバーが集まり、結成したのが設計協同フォーラムです。」

(HP内より抜粋)

みなベテランの方々ですので、今年45歳になろうとする私でもダントツの最年少とのこと。。。

諸先輩方の知識に学びながら、フットワークを期待されそうですので、できる限りの事をしていきたいと思います。

地域の中での「知っていただく活動」を提起しつつ、多くの方々に触れる機会をつくっていけたらと思っています。

総会後、記念講演として、住まいの研究所・鎌田一夫氏より

『住宅着工の動向と住宅ストックの更新~個々の建築行為がまちを変えていく実態~』

というテーマでのお話を聞きました。

さまざまな数値データを読み解き、戸建住宅や賃貸、分譲住宅、マンションなどの建て替え状況、空家率、ストック活用についての動向などを示していくと、さまざまな状況が見えてくるといったお話。

いわゆる戸建以外の分譲、マンションの供給量は、その需要などはさておき、ストックがあろうとなかろうと、経済が良好な時期となればとどんどん造られる。。。

住み替えの連鎖の中で、空室率が高くなったマンションなどは、区分所有のハードルもあって、簡単には消滅することが出ず、残されていく。

すでに、管理放棄に近い区分所有による建築の実態が現れてきているといった内容。

また不安定就労による居住の確保についての話にも及び、

空家の活用が進んでいないことと、生活保護等のさまざまな仕組みについての情報が縦割りになっていることで、仕組みが充分に活かされていない。。。

個人それぞれの状況に対応したサポート体制を非営利団体に任せるだけでなく、制度としてパーソナルサポーターの役割を持たせるようなことがソフトとして求められるのではないかといったお話でした。

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後半は、アルバー・アールト~ヘルシンキのまち、ヤコブセン~コペンハーゲンのまち

の建築旅行記のお話をしていただきました。実際の暮らしにも触れてこられていて、

流行りすたりでない、豊かな暮らしを垣間見ることができました。

その後は懇親会へと。。。

これから、これから、、、勉強ですね。

この日は、最後までお付き合いしました。(笑)

2010年4月20日 (火)

事務所整備~看板さらに追加!

事務所整備~看板続編から約10日。

雨降り以外の日に外に出してみたのですが、3枚くらい手にとってくれる方があったようです。

減っていました。ウレシイです。

と、そこで考えました。

知識や技術の地域還元が大切だとの想いから、

「知っておきたい住まいの基礎知識」と題した、ミニチラシの製作に入りました。(笑)

テーマは、

その1:住宅エコポイントってなんですか?

その2:オール電化住宅について

その3:中古住宅購入のポイント【戸建編-①】

その4以降もすでにほぼ完成…その7まで勢いでつくりました。

徐々にシリーズ化して、公開しようと考えたのです。

そして、急きょ看板を追加製作したのがこれです。

Dscf7525_2

ちょっと斜めに向けて、杉板で製作。頭は取ってあった桜の枝です。

桜の枝の部分、よーく見てください。よーくですよ。

なんといっても「知っておきたい住まいの基礎知識」が置いてあるのですから、、、。

そう、感嘆詞「へ~」って見えませんか?(笑)

わかる人にわかればいいかなと、おまけのようなしゃれですね。

基礎知識のテーマは、今時のテーマや地域柄のテーマとしていこうと考えていますが、

私のことですから、いいことばかり書いているわけではありません。

よーく考えなきゃいけないんだ、、、と思っていただく、関心を持っていただく、そんな主旨で書いているつもりです。

近日、設計室のホームページでも公開していく予定です。

地域のみなさま、よろしくお願い致します。

by S.小野

2010年4月19日 (月)

薬屋さんのある街かど・解体へ

先月、薬屋さんのある街かど で紹介した建築ですが、

週末通りかかったら、仮囲いが…。

もしかしたらと思っていましたが、やはり、再開発エリアだったようです。。。

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残念です。

これからの時代を担う景観に期待したいものです。

でも、でもです、、、これからの時代は、

小さきことは人にやさしきことかな(武者小路実篤風(笑))

の時代だと。。。そんな更新を望みます。

by S.小野

2010年4月18日 (日)

同世代の橋 久しぶりに見てみました。

ちょっとマニアックかもしれません。

先日、関内に弁護士さんの事務所(欠陥住宅サポートで)で打合せをした帰り、

ちょっと路地を入って、1986年竣工の住まいと店舗からなる建築「同世代の橋」を久しぶりに見てみました。

建築家・石井和紘氏設計ですが、この時代注目の同世代建築家、計13名が参加しています。

相田武文氏、安藤忠雄氏、石山修武氏、伊東豊雄氏、長谷川逸子氏、

象設計集団、高松伸氏、毛網毅贖氏、六角鬼丈氏、渡辺豊和氏、木島安史氏、葉祥栄氏

そうそうたるメンバーです。

コラージュのように、それぞれの設計モチーフをファサード(立面)に貼り付け、それを橋でつなげたような建築です。

橋は、石井氏設計の山手通り沿いの田辺エージェンシービルと同じ手法です。

この頃、私は学生でしたが、まさにバブル時期の遊び心が成せるものくらいな、印象として残っていました。テーマパークのようなイメージ。。。

それに、よくこれだけ、時代をときめく建築士の面々が、この遊び心に賛同したな~と。

もちろん建築主もよく了解したなと思っていました。

そして、、、24年後の今はこんな感じでした。

Dscf7045

だいぶ錆び付いていて、あまりメンテナンスはされていない様子です。

また、1階部分は竣工当初とは変わっているようでした。でもその1階の店舗のみが稼働している感じで、他の部分は、もうすでに使われていないのかな…といった感じがしました。

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見上げるとこんな感じ。上の方はセットバックしてよく見えません。。。

入口も、、、

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こんな感じで鉄扉で閉じられていました。。。

もう住まわれていないのかな。。。

同世代の橋と名づけたのも、この世代が、これからの日本の建築やまちづくりの分野を牽引していく建築家を集めて参加してもらい、その橋渡しをしたいという意味があったようです。

テーマやコンセプトはさておき、住まい手に愛着を持って暮らし、維持していってほしいものです。まだ朽ちていくには早すぎると感じました。

本当に、バブル時代ってのはどうかしていたんだなと感じてしまいます。

by S.小野

2010年4月17日 (土)

ダブル発電

改修で太陽光発電パネルと東京ガスの燃料電池エネファームのダブル発電を採用したおうちに、監理報告書を持って伺ってきました。

先週お引渡しで、まだ、引越されて1週間という慌しさの中かと思いきやすっきり片付いておりました。

今日は、太陽光発電の取り扱い説明を設置業者を呼んであり、一緒に話を聞きました。

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ロゴにあるように、こちらではホンダソルテック社のパネルを公称最大出力3.75kw載せています。

屋根面積などもありますが、実績平均約3kwとのことなので、

やや発電容量の高い性能を載せているといえます。

このように、各メーカーでワイヤレスモニターが装備されており、

天候などによって発電量及び、消費量、売電量が目で見て分かるようになっています。

一日単位、月単位などで、その推移もデータ化され、みられるようになっています。

これは、東京ガス、エネファームも同様で、給湯器リモコンに「発電ナビ」があり、

Dscf7486

データ化しているのがわかります。

エネファームは、その家庭でどういうガスの使い方をしているのかの学習機能があります。使い方に合わせてお湯をつくりながら発電します。発電量は0.3~最大1kwまでとなっています。

優先順位としては、エネファーム、太陽光、あまりが売電にまわるといったところ。

室内には分電盤(ブレーカーが2つ必要)とパワーコンディショナーのスペースが必要になります。

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例えば、停電時や災害時に電気ガスの供給が止まってしてしまった場合、

建物が倒壊していなければ、このブレーカーとパワーコンディショナーの操作で、1.5kwまで発電が可能で、緊急の充電や暖気をとるなどに活用できるようになります。

外部には、電気メーターが2つ並びます。(売電用メーターが加わるため)

いろいろな考え方があると思いますが、このお住まいの場合、

できるだけ年金生活になった時の出費を抑えておきたいということと、

現在は家族数も多くみな成人ということもあり、お湯の使用量がとても多い、

床暖房もあるということ、日中家に居る時間もある。などを考慮した場合、

夜間電力に頼るエコキュートとのオール電化では、IHなどの稼働なども考え合わせてもランニングコストはかかってしまう。

エネファームを入れることで、その使い方には合っているとの判断と、ガスの基本料金がかかっても、売電量が増すことの方が上回るとの関係からの判断です。

東京ガスの10円分キャッシュバックもありますね。

やはり、そのご家庭の光熱使用環境を良く考えて、選択していけると良いのだと思います。

補助金がそれぞれ出されてこそ検討もできますが、それでもなお高価な設備である事は間違いありません。。。なんとかしてほしいところです。

考え方の部分でいえば、、、

東京電力がオール電化を「エコ」なんだとして、莫大な広報費をかけて進めざるを得ない理由には、原子力発電の問題があります。

原子炉は24時間稼働で、夜間止めたりができない。。。

よって日中は企業活動により電気を消費してくれますが、夜間は逆に余ってしまうので、昼間の約1/3の単価とし、エコキュートをはじめとして深夜電力の活用に躍起になっているというのが実態のようです。

この原子力に頼った(というか恩恵を受けたような)考え方が果たして「エコ」なのかは、もっと大きな視点で見た時には、疑問があります。原子力から出る放射性廃棄物の問題や劣化ウランの問題など、エコどころではない人類の危険と背中合わせなわけですから。。。

化石燃料に代わるエネルギー開発は必要なことだと思いますが、もっと安全な、むしろ原子力に頼らない社会にしていかなくてはいけないと思います。

一方で、社会全体が、電気もガスも極力使わない方向へいかないと。。。

首都圏の日中の工業・企業活動の部分が大きく改善されなくては、実は個々の家庭の節電などは、エネルギー全体消費で見たら、どれだけ積み重ねても小さな単位でしか貢献できていない。。。

理屈っぽくなりました。。。

いろいろな社会矛盾とどう向き合うのか、自分自身もわからなくなります。

お住まいの方は、

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短冊形敷地のため、採光確保のため3層の吹抜けを持っています。

用途地域から、鉄骨耐火建築物です。が、無垢の木なども随所に活用して、

素朴で明るい、家族の暮らしが感じられる住まいとして、改修再生いたしました。

by S.小野

2010年4月16日 (金)

河原町団地~散策

幸区の仕事がしばらく続いていたこともあり、河原町団地の横を自転車で行ったり来たりしておりましたが、現場も終わり、、、改めて河原町団地の中をぐるりとまわって見ました。

河原町団地は、昭和47年竣工(大規模なので、多少棟によって違うとは思いますが)となっています。それ以前は、鉄鋼会社の工場があって、矢向駅から貨物鉄道が行き来していたようです。その線路跡がさいわい緑道となっています。

私の小学校時代、河原町団地へ引越しで転校する子がいたのを覚えています。

建築家・大谷幸夫氏の設計で、高層団地として注目を集めた団地です。

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逆Y字の姿は、その数年前に同氏の設計で話題になった、京都国際会館とも似た感じもあります。低層部は、山岳都市のような雰囲気もあります。

この逆Y字の下は、大きく吹き抜けていて、内なる外部空間となっています。

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大胆な構造と空間です。やや薄暗い感じもありそうです。時間によっては…。

低層共用部は、手入れされた菜園が広がり、38年の暮らしの息づかいが感じられます。Dscf7183

商店街のようなエリアもあります。

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住戸数約3,600戸ですから、まちを一つつくるイメージですね。

新設の小学校、幼稚園、保育園などもつくられました。

しかし、現在は小学校、幼稚園は廃校となりました。川崎駅から徒歩圏でですよ。。。

38年経っての世代交代に課題が見え隠れします。

(お店の雰囲気もちょっとさみしい雰囲気でした。)

一気に同世代が集中してしまうまちづくりは、やはり無理をつくってしまうのでしょう。

街並みの更新とは、やはり時間をかけて行われ、さまざまな世代が暮らす場・環境づくりが整備され、それを継続していくような手法が必要なのでしょう。

昨今の武蔵小杉周辺のタワーマンション開発による一極住民大移動現象をつくってしまうやり方は、やはりまちづくりではないですね。。。

民間任せのまち壊しに経済活性化の名の下に再生不可能な大量消費を繰り返すのみ。。。(スモールイズビューティフルに感化されています。表現が。)

民間開発至上主義といいますか、つくって売って一時的な経済的富を得るだけ。

環境を大切にしない開発と感じざるを得ないですね。

しかしながら、団地再生が叫ばれている昨今ですから、

今後、しっかり維持管理を行いながら、住民の方々の知恵を集めて、さまざまな世代が交流できる、更新していける街として、魅力を増していけたらいいなと思いました。

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コンクリート製パーゴラというのも、昭和40年代の近代建築の流行を感じさせます。(笑)

by S.小野

2010年4月14日 (水)

14歳からの仕事道~読んじゃってます

そもそも、子どもに読んでほしい本を探していました。

村上龍の「13歳のハローワーク」はベストセラーで知っていましたが、

これと同様の中古本を検索して出てきたのが、玄田有史の「14歳からの仕事道」

と「将来の夢探し!職業ガイド234種」集英社の3冊。

アマゾンの中古本から購入しました。

子どもに渡す前に、まずは自分で読んでおこうと目を通した次第です。

正直なところ、「13歳の~」と「将来の夢探し~」の2冊は、期待はずれでした。

(これは渡さないほうがいいなと判断。)

一言で言うと職業辞典のような感じです。それも一つ一つの職業の内容もちょっと薄っぺらな感じ。。。建築士の項についても、さらっとした感じで…まあ間違ってはいないかも知れないけど。。。

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しかしながら「14歳からの仕事道」は、働くとはどういうことか、自分と向き合う内容となっており、壁にぶち当たった大人が読むにもいい感じなのです。

私は「ともに学ぶくらしすまいの会」という会に関わっていますが、その主旨文に書いたのと同じような言葉が冒頭に出てきます。(青文字は抜粋部分)

「情報社会になったおかげで、十代や二十代の選択や価値観が多様化したなんて言う人がいますけど、私はそうは思いません。

むしろ情報があまりにも増えたせいで、みんなやりたいこと、選びたいことが見つけにくくなった。それに選んだとしても、あるいは選んだつもりになっていても、実際にはどこの誰か、わからない人の「おすすめ」情報に流されて、みんなが同じようなことを言ったり、選んだりしている。

むしろ、多様化よりも画一化のほうが進んでいるようにさえ、感じます。」

まさに、住まいづくりの分野で感じていることと同じやないかと。

また、「勉強とは、わけのわからんことにあきらめないこと」

仕事の中ではわけのわからんことだらけだから、そこで、あきらめないことを身につけることが大切だと…。

なかなかいいです。

後半は「中退道」へと話は及びます。

実は、我が家の子ども…中学不登校がいます。

成績も何もないので、高校進学も困難では無いかなと思ったことと、そもそも自分のことは自分でやれることを身につけて、自立心を持ってほしいと思ってのきっかけ本探しでありましたが、

私自身も学ばさせてもらったといったところでした。結構お勧めです。

by S.小野

2010年4月12日 (月)

川崎のポンピデュセンターと呼んでいます。(笑)

最近、運河から見る工場夜景クルーズやら、地域活性化・再発見化の企画があちらこちらでやられるようになりました。

私は、小学生だったころの初夢で、今でも記憶に残っているものがあります。

それは、木更津へ行くフェリー乗り場のある浮島まで延びる国道をバスでどんどん進んでいくと、現実ではどんどんと空気も悪い工場地帯のど真ん中を通るはずなのに、だんだんと森の中へと進んでいき、浮島橋(運河に架かる橋)などは渓谷のアーチ橋となって、自然の中を付き進んでいくというものです。

そして、大学を卒業して間もない頃、景観をテーマにした某雑誌社主催のアイデアコンペがあり、それに参加してみようと考え、そのときまず何をしたかというと、工業地帯の景観をくまなく観察してみたんです。

歴史的景観とか、原風景というと、どうしても従来の一つの流れがあるわけですが、

そもそも自然を大規模に開拓し、埋立てた土地に、人間が暮らしを直に営むのではない、

労働する空間や建築が持つ景観の中に、ノスタルジーのようなものが感じられるときが来るかもしれないじゃないかと、20代の私は思い至ったのです。

そのころ(1980年代後半)から、勝手に、川崎のポンピデューセンターと呼んでいる工場があります。(笑)

まずは、ポンピデューセンターですが、これは、リチャード・ロジャースという建築家の設計で、歴史の残るパリの街に建つコンペで採用された美術館などを内包した複合ビルです。

ハイテクノロジー・スタイルなどといって、建築設備などをそのままスケルトンで見せてしまう大胆な発想で注目を集めました。1978年竣工だそうです。それは、こちら。

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そして、川崎のなんちゃってシリーズその2のポンピデューセンターはこちら(89年撮影)

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よくみると、全然違うんですけれど、迫力も存在感もなかなかのものなのです。

きっと今もあると思います。(未確認ですが…)

なんか、内臓が見えた頭脳を持った寺院の遺跡のような感じにも見えませんか?

実は、川崎のシンデレラ城と呼んでいた(これも勝手に)工場もあるんです。

うまく撮れている写真やスケッチがないので示せませんが。。。(笑)

コンペの方は、こうした頭脳を持ったかのような景観建築物が、自然を創り出す装置として稼働し出すとし、周辺は森化し、海も地上もこうした景観が自然に埋もれていくさまを、近未来の新しい景観として提案したものとして提出しました。

が結果は落選しました。。。でも、私としては、小学生だったころの初夢の整理をすることができ、満足感はありました。

なおその思いは今もあまり変わらず持ち続けています。

東京湾横断道路ができて、フェリーもなくなり、浮島公園の前にあったトラック野郎さんたちのお世話になった食堂たちは、今はもう姿を消してしまいました。

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昭和の哀愁を感じるこの感じが良かったんですけどね~。

by S.小野

2010年4月11日 (日)

木賃アパート その1

川崎区は、近年だいぶ減ってきてしまったとはいえ、県内においてその銭湯の数は最も多いようです。

つまりは、風呂無しの木造賃貸アパートも最も生き残っている地域とも言えるかもしれません。

2階建てタイプとしては、

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このようなタイプが良く見かける標準タイプといえるものかもしれません。

1フロア2戸の4住戸。真ん中が上下窓のあるいわゆる汽車便。和便のトイレ。

このタイプは、こうしてみると、宴会などで最近はめっきりみなくなりましたが、定番ともいえたドジョウすくいの格好をした顔に見えてしまいます。(笑)

鼻の穴と下唇の間に割り箸を折って差したような。。。

2階の台所窓が、疲れてクマのできた目に見えます。

この手は、比較的管理が行き届いているものは、波型or角波トタンの外壁を良く塗り替えていたりします。この佇まいもまずまずといったところかと思います。

屋根は、大抵セメント瓦ですね。だいぶ風化して、小粒丸石の洗い出し仕上ようにぼこぼこした感じになっています。それでも持つのですから、瓦は侮れません。

年代的には、戦後の昭和20年代後半から30年代くらいかと思われます。

昭和40年代に入ってくると、賃貸とはいえ、風呂付が徐々に登場し出してきますので。

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たまに、外壁が杉板の下見板張りのものもあります。

(写真とは違う場所の板張りの木賃です。)

外壁が木なだけで、グッと落ち着いた佇まいに感じられます。

私のイメージでは、かつてのTBS系ドラマ、寺内貫太郎一家の舞台セットのような感じがします。

大体、こうした木賃アパートには隣接して地主さんのお宅があったりしています。

しかし、ご自宅はすでにさっぱりとした印象で建て替えられていることが多くなってきています。

木賃のアパートは、今も需要がある事は確かです。

そして、まちの雰囲気を印象付ける存在感もあります。

なにより、尺間法でシンプルかつ経済的なスパン割りによってバランス良くつくられているし、

手入れの行き届いたものは、切妻屋根のフォルムも含めてとっても格好も良く見え、私としては好きなんですよね。。。

(これから、たびたび街並みスケッチも公開してみようかなと思っています。)

by S.小野

2010年4月10日 (土)

事務所整備~看板続編

丁度昨年の春に 事務所整備~地域へのひらきかた といった記事を書きました。

今回は、その続編です。

事務所は、袋小路の路地の奥にあり、公道に面した両脇はアパートとおそば屋さん。

おそば屋さんは、バイクや車で配達に出たり入ったりがあることと、

アパートの管理をしている不動産屋さんが、看板の置き方に一言があり、、、

結果、昨春作成した看板&パンフレットは、道路に面した場所には置けず、結局奥まったところにひっそりと置くことしか出来ていなかったのです。

ですから、残念ながらパンフレットを奥まできて持っていってくれる方は皆無に等しい状況でありました。。。。

そこで、今回は、

おそば屋さんの出前の邪魔にならず、かつ、アパートの管理人さんからも気にされないようなコンパクトな看板を、やはり公道に面したところに置けるようにと作成しました。

それがこちら、

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奥に見えるのが、昨年版の看板です。さすがにあのような奥では…。

今回は、縦長ヴァージョンです。(笑)

足は、タモ材(小学校で不要となった図工室の机を貰い受けて解体した一部)に杉の3寸5分柱の残材。

その足の部分に、溝を掘り、現場の廃材から貰い受けた本実加工のパイン材を差し込んで固定。

頭の枝は、昨年大師公園で、桜の剪定をしていたところ、何本か頂いたもの。

(住み手の方の好み次第ですが、建具の取っ手などに自然な枝を要望された場合などに活用できないかと何本か貰ってきた内の1本。)

アクリル板とステンレス袋ナット・ボルト留めによるポケットを2つ。

表札のような輪切りの木は、数年前、小学校の木を剪定したときに、学校が授業で図工の作品づくりに使ったもので取ってあったものを電気カンナをかけてツルっとさせて、墨で書きました。

足にブロックをのせて風対策です。雨が降ったら撤収です。。。

ただのD.I.Y.好きのコメントのようになってしまいましたが(笑)、これなら大丈夫かなと。

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ともに学ぶくらしすまいの会のプロフィール集もこのように置いてみました。

地味ではありますが、少しでも地元のみなさまにこんな建築士がいるっていう発信ができたらいいなと思っています。

ご自由におとりくださいませ。

by S.小野

2010年4月 6日 (火)

書くことで整理できることもある

設計のプロセスにおいては、住まい手の方々の暮らしのイメージを語らい、そのご家族に合った計画に導こうとアイデアを出しては検討していくわけですが、、、

私たち自身も一生活者。

では、自分はどういう暮らしを望んでいるのだろうか、どんな考えが内に潜んでいるのだろうかと整理してみることも必要なことだと感じます。

よく日記などを書くと良いなどとも言います。今はブログもそういう存在なのでしょうか。。。

先週土曜日、事務所内コンペをしてみました。半日の時間を使って、すでに竣工引渡しを済ませた計画地に、例えば自分が暮らす住まいを自由に考えていい、お金や法律のこともシビア考えることはせず、、、シンプルに自由に。。。表現も自由に。。。

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表現は、さておき、特徴は明らかに出ます。

上の図では、外からのアプローチについてどう見られたいかに時間が割かれているように思います。小さいながら、裏に畑があり、隣家の方とのコミュニケーション装置も考えられていますが、住まい自体は、唯一リビングダイニングが前庭と延長できる以外は、プライバシー重視の個室型となっています。

下の図では、住まいへの招き方が通り土間のような縁側のようなオープンであいまいな空間を設けてあります。各室も土間たたみのリビング中心につながりあった無垢の木の住まい。アプローチからの見え方はそれほど力点が注がれていません。

屋根の上でボーっと、や土間、縁などでボーと、気持ちを切り替えられる複数の居場所を設定することに時間が割かれています。集まれて、分散もできるけれども感じあえるといったシナリオがつくられています。

どちらがどうといった評価はしません。

きっと今の心情や生活実感からくるものが、自分では気が付いていなかったとしても図面の中に表現として出てくるものなのだろうと思います。

設計コンペは、別記事で否定的にいいましたが、

こうして、競うことが目的ではなく、自分探しの延長として、節目で考えて整理してみたり意見交換をすると、この時はこんな事を考えていたんだなと、自身の成長の記録にもなるのではないかと思っています。

いろんな引き出しを持ち合わせるべく、日々精進です。

by S.小野

2010年4月 5日 (月)

スモール・イズ・ビューティフル を読んでいます

作者:E.F.シューマッハー(といってもF1レースのシューマッハーではありません。(笑))

という経済学者が、1973年出版(といいますから37年前ですね。)の書籍です。

第二次大戦後石炭産業に従事していた経験から、化石燃料を動力として成長を続ける文明の根底的批判に端を発しているようです。

翻訳本なので、言葉の羅列にやや読み取りにくさはあるのですが、

ものすごく刺激を受けています。

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多岐に渡る分野に対して、試算などもしながら、社会に警告を行っています。

37年前とはとても思えず、現在の状況そのままに通用する内容です。

これを読んでしまったら、ちょっとやそっとのエコなんかでは済まされない…、

社会構造そのものを全世界的に見直さなくては、技術革新なんかが解決するなんて妄想にすがっていたら大変なことになる。。。

原発推進の環境改善なんて空想でしかない…。

なんだか預言書のようでさえあります。

すごく危機的状況に向かってきているように思います。

(少々抜粋してみます。)

『工業の分野では、小規模の技術、非暴力な技術「人間の顔をもった技術」を開発することによって、賃金のためだけに働き、余暇時間の楽しみにはかない時間をかけるのではなく、楽しみながら働くことができるようにすること。』

『貧しい人たちを救うのは、大量生産ではなく大衆による生産である。』

『大衆による生産においては、誰もが持っている尊い資源、すなわち働く頭と器用な手が活用され、これを第一級の道具が助ける。大量生産の技術は本質的に暴力的で、生態系を破壊し、再生不能資源を浪費し、人間性を蝕む。』

などとあります。

住まいづくりにもリアルに感化します。そうそうその通り!と。

私などは、宮崎アニメの「もののけ姫」も連想しちゃいます。

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2000年には、当初2000年予測も散りばめられていたこともあってか、再論も出ています。

というか、イギリスにはシューマッハーカレッジという彼の理論を学ぶ場があって、日本から学びにいっている方もいるようです。

近年、この「スモール・イズ・ビューティフル」の再読や学ぶセミナーなどが開催される動きもあるようです。

まだ最後まで読破できていませんが、うなずけます。

エコ○○などになびきすぎずに、本当に必要な人間生活とはどうあるべきかをグローバルな視点を持って考えるきっかけには、うってつけの本ではないかなと感じています。

と、久々の本の紹介でした。

by S.小野

2010年4月 4日 (日)

設計コンペを考える

最近、建築プロデュース会社なるところが、住まいを求めている方に、設計コンペなどを促す広報がweb上で盛んなようです。このことを考えてみようと思います。

コンペというとわかりにくいかもしれませんが、「設計競技」とも言われ、つまりは複数の設計者に設計プランやプレゼンテーションなどを競わせて、建て主さんに選んでもらおうというものです。

設計事務所にしてみたら、住宅設計を主とした事務所は、数人規模の小さな業態である事がほとんどで、宣伝・広報的な時間や費用をなかなか掛けられない…、プロデュース会社は、そうした設計事務所からの登録費などを集め、広報や紹介を担うという役割をwebなどの活用を活かし行っています。

設計事務所は、敷居が高いと思われ、なかなか一般に住まいづくりを検討しようという方との接点が無く、設計事務所の仕事の広報をしてくれて、出会いが設定できるような応援をしてくれるのであれば、大変嬉しい存在とも言えるかもしれません。今のようなIT時代の流れとしては当然とも言えるかもしれませんね。

私が気になるのは、そうしたプロデュース会社が行う「設計コンペ」です。

同じ条件によって、複数のプランが出揃った中で、住まい手が選択できるというのは、

一見公正に見えるのですが、果たしてそうなのだろうかと思ったりもするわけです。

基本設計というのは、そんなに簡単なものではないと思うからでもあります。

2、3週間前後の期間で、要望アンケート文面からの読み取りからプランづくりを試みることになるわけですが、限られたプレゼンテーションの中から、設計内容を客観的に判断できることが、建て主さん側でできるのだろうかという点があります。

住まいに寄せる思いを形にしていく際、実際安全性がどうか、コスト的に無理がないか、経年変化や維持管理の視点でどうか、、、

また、そうしたことが気になった際にどちらを優先していくのか、、、

要望を書き出してみたものの、まだ住まい手自身が気が付かないでおられることがいっぱい含まれているのが実際ではないかと思うのです。

一般に私たちが基本設計を確定していくのには、2~3ヶ月はかかります。それも、

そうした要望の優先すべき点、建築の性能的に優先すべき点、コスト的にがまんしていかなくてはいけない点、これらを選択していくためのメリット・デメリットのやり取り、、、といったことががどうしても必要になるからです。

建て主さんの要望もそうしたやり取りから、そういうことがあるならこういう考えもできそうだ…など、住まいにとっては、よりよい方向へと変化してくるものではないかなと、感じています。はじめは気が付かなかった住まいへの想いがそうしたコミュニケーションから湧き出てきたりということもあります。

1~2枚のプレゼンテーションからは、どうしても着色3DやCGなどの見せ方のうまさに誘導されがちな面もあると思います。気を引く案づくりに力点が行きがちになってしまうように思うのです。

私は、設計行為は、住まい手の方あるいはご家族の生き方、考え方をやりとりし、共有する作業とも言え、それが基本設計にはとても重要なことだと考えています。

ですので、私は、このような、充分なコミュニケーション無しの一発勝負による設計コンペには参加していません。私たち自身も勉強になり得にくいと感じますし。。。

そんな事を言っている私が、唯一、プロデュース会社と言えるのかどうかわかりませんが、参加(登録)しているwebがあります。

施主と建築士の広場(最近、建築家紹介センターと改名されました)です。

こちらは、住まいづくりを設計事務所に依頼してみようかなという方が、やはり、簡単な要望アンケートなどに答えて公開されるもので、と、そこまでは同じですが。

設計事務所側はエントリーをすると、自分の経歴書やどんな仕事の進め方をするかなどの紹介アピール資料をセンタールートで送られるというものです。

プランなどでいきなり競わせるような無茶ではないのです。

建て主候補さんは、ご自身の住まいづくりに関心を持っている設計事務所の資料が届くので、敷居が高そうでいきなり連絡しにくいと思われている設計事務所にたいして、連絡しやすい状況をつくることになっているように感じるのです。

こちらには、たまに手を挙げさせていただいています。

実際にお会いして、住まいづくりのお手伝いをさせていただいたりもしています。

建て主候補さんがもし、こちらにたどり着いてくださいましたら、

私たちは、住まい手の生き方考え方を学ばさせていただき、建築技術的な内容は、住まい手の方にも少々学んでいただき…と、いっしょに学び合いながら住まいづくりをよりよいものに、つくり上げていきたいと思っていますので、敷居は高くありません(笑)ので、

お気軽に声をかけてくださいませ。

もちろん建て主候補さんに限りませんよ。住まいや街並みのことなどなどどんなことでも結構ですよ。

by S.小野

2010年4月 3日 (土)

川崎のロビー邸と勝手に呼んでいます。(笑)

日本では旧帝国ホテル(愛知県の明治村にエントランス周りが復元されています。)の設計者で知られる巨匠フランク・ロイド・ライトは、第一期黄金時代にプレイリースタイルという考え方で、自然との一体化というべきか、高さを押さえ大地に根付くような水平線を強調した軒を深く持つ住宅を多く残しました。

その代表的ともいえる住宅にロビー邸があります。

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学生の時、明治村の帝国ホテルを見てから、そのディテールの持つチカラに魅了され、日本に残るライトの仕事や、その弟子であった遠藤新氏の住宅などを見てまわったものです。

そのロビー邸に、全然違うといえばその通りなんですけれど(笑)、私ははじめてこの角度からこのお住まいを見た時に、あっなんかロビー邸に似ている!とピピットきてしまったのです。それがこちらです。

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ね、なんか似てると思いませんか。

軒の深さやその下の水平線を強調したバルコニーのような部分!

美容室としてその正面を引き違い窓ではない開き窓としていることで、

日本の住まいの感じがしない。レンガを一部に使用しているあたり。。。

そのバランスもなかなかいいんですよね。

私は、勝手に、川崎のロビー邸と呼んでいます。

大事にしてほしい建物です。

by S.小野

2010年4月 2日 (金)

ストーンアートっていうんですかね?

某現場の近くのお宅に、よく見なければ気づかないのですが、1度気づくとみょうに気になるものが…。

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プランターに乗せた石にペイントしたもの。

このような日本的なものもあれば、、、

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西洋画風なものもあります。

また人物画だけでなく、

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風景画などもあります。

その数たるや、、、

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よくみると、数え切れないほど、ごろごろとしているのです。

何度も通っていたのに、今まで気が付かなかったのが不思議なほど、すごいんです。

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毎年のご挨拶も干支の絵入りでされているようです。

なかなかの力作ぞろいです。。。

道行く人たちにむけた、さりげないアピール、というか、

これも住民のキャラクターの表出一つで、大切な地域貢献といえそうですね。

新作が楽しみになります。

by S.小野

2010年4月 1日 (木)

小さなお住まいの引渡し&外構作業サポート

もうすぐ引渡し、としていた木造2階建ての小さなお住まいが先日無事引渡しとなりました。

お引越しは、もう少し後になるそうです。

これまで、断熱材のこと瑕疵担保履行法の検査のこと、

基礎コンクリートのこと配筋のこと地鎮祭のひとこまなどで、現場のポイント的な記事を書いてきた現場です。

外構工事が、まだ少々残っています。

その合間に、プチ植栽サポートをしてきました。(またやってしまいました。(笑))

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今日はまた、暖かくて、外での作業には気持ちのよい日でした。

旗竿状敷地の2m幅の脇に土を残してもらったところに

タマリュウを植えました。

両サイドの塀は隣家の方のものですので、お互いの維持管理のためにもこうしておけば

塀をやりかえるような時にお互いにやりやすいとの考慮もあります。

そして、白玉石を敷きました。(ささやかな地域貢献とでもいいましょうか。。。)

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道路から緩いスロープで段差無く玄関までいけるようになっています。

目地や土間の刷毛目などに波のような変化をつけて、

隣家の出窓を避けたり、給湯器を避けたりしながら、リズミカルに誘導されるようなアプローチとしています。

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建て主さんは遠方なので、私たちのサプライズプレゼントのつもりで。。。

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敷地内にあった植栽はとりあえず取り置きしてありますので、

まだまだ庭いじりのやりがいは残してあります。(笑)

春になって、

昨年ドタバタ忙しくしていた現場たちがみな独り立ちしていくさみしさを感じます。。。

また新しい出会いの春がきたらいいな~。

しばし待ちわびることにしたいと思います。

by S.小野

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