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2010年4月 4日 (日)

設計コンペを考える

最近、建築プロデュース会社なるところが、住まいを求めている方に、設計コンペなどを促す広報がweb上で盛んなようです。このことを考えてみようと思います。

コンペというとわかりにくいかもしれませんが、「設計競技」とも言われ、つまりは複数の設計者に設計プランやプレゼンテーションなどを競わせて、建て主さんに選んでもらおうというものです。

設計事務所にしてみたら、住宅設計を主とした事務所は、数人規模の小さな業態である事がほとんどで、宣伝・広報的な時間や費用をなかなか掛けられない…、プロデュース会社は、そうした設計事務所からの登録費などを集め、広報や紹介を担うという役割をwebなどの活用を活かし行っています。

設計事務所は、敷居が高いと思われ、なかなか一般に住まいづくりを検討しようという方との接点が無く、設計事務所の仕事の広報をしてくれて、出会いが設定できるような応援をしてくれるのであれば、大変嬉しい存在とも言えるかもしれません。今のようなIT時代の流れとしては当然とも言えるかもしれませんね。

私が気になるのは、そうしたプロデュース会社が行う「設計コンペ」です。

同じ条件によって、複数のプランが出揃った中で、住まい手が選択できるというのは、

一見公正に見えるのですが、果たしてそうなのだろうかと思ったりもするわけです。

基本設計というのは、そんなに簡単なものではないと思うからでもあります。

2、3週間前後の期間で、要望アンケート文面からの読み取りからプランづくりを試みることになるわけですが、限られたプレゼンテーションの中から、設計内容を客観的に判断できることが、建て主さん側でできるのだろうかという点があります。

住まいに寄せる思いを形にしていく際、実際安全性がどうか、コスト的に無理がないか、経年変化や維持管理の視点でどうか、、、

また、そうしたことが気になった際にどちらを優先していくのか、、、

要望を書き出してみたものの、まだ住まい手自身が気が付かないでおられることがいっぱい含まれているのが実際ではないかと思うのです。

一般に私たちが基本設計を確定していくのには、2~3ヶ月はかかります。それも、

そうした要望の優先すべき点、建築の性能的に優先すべき点、コスト的にがまんしていかなくてはいけない点、これらを選択していくためのメリット・デメリットのやり取り、、、といったことががどうしても必要になるからです。

建て主さんの要望もそうしたやり取りから、そういうことがあるならこういう考えもできそうだ…など、住まいにとっては、よりよい方向へと変化してくるものではないかなと、感じています。はじめは気が付かなかった住まいへの想いがそうしたコミュニケーションから湧き出てきたりということもあります。

1~2枚のプレゼンテーションからは、どうしても着色3DやCGなどの見せ方のうまさに誘導されがちな面もあると思います。気を引く案づくりに力点が行きがちになってしまうように思うのです。

私は、設計行為は、住まい手の方あるいはご家族の生き方、考え方をやりとりし、共有する作業とも言え、それが基本設計にはとても重要なことだと考えています。

ですので、私は、このような、充分なコミュニケーション無しの一発勝負による設計コンペには参加していません。私たち自身も勉強になり得にくいと感じますし。。。

そんな事を言っている私が、唯一、プロデュース会社と言えるのかどうかわかりませんが、参加(登録)しているwebがあります。

施主と建築士の広場(最近、建築家紹介センターと改名されました)です。

こちらは、住まいづくりを設計事務所に依頼してみようかなという方が、やはり、簡単な要望アンケートなどに答えて公開されるもので、と、そこまでは同じですが。

設計事務所側はエントリーをすると、自分の経歴書やどんな仕事の進め方をするかなどの紹介アピール資料をセンタールートで送られるというものです。

プランなどでいきなり競わせるような無茶ではないのです。

建て主候補さんは、ご自身の住まいづくりに関心を持っている設計事務所の資料が届くので、敷居が高そうでいきなり連絡しにくいと思われている設計事務所にたいして、連絡しやすい状況をつくることになっているように感じるのです。

こちらには、たまに手を挙げさせていただいています。

実際にお会いして、住まいづくりのお手伝いをさせていただいたりもしています。

建て主候補さんがもし、こちらにたどり着いてくださいましたら、

私たちは、住まい手の生き方考え方を学ばさせていただき、建築技術的な内容は、住まい手の方にも少々学んでいただき…と、いっしょに学び合いながら住まいづくりをよりよいものに、つくり上げていきたいと思っていますので、敷居は高くありません(笑)ので、

お気軽に声をかけてくださいませ。

もちろん建て主候補さんに限りませんよ。住まいや街並みのことなどなどどんなことでも結構ですよ。

by S.小野

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