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2010年8月19日 (木)

メーカー住宅の改修の相談から

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先日、知人の紹介から、メーカー住宅に住まわれている方のリフォームの相談を受けました。

築20年超えで、直接のご要望は、住宅設備の更新と内外装のメンテナンスリフォーム。

木造2階建てですが、在来軸組みでも枠組壁(ツーバーフォー)構法でもありません。

工業化認定型式による木質パネル壁構法となっております。

まずは、床下、天井裏などを見させていただき、浴室周りや外部周りの老朽度をチェック。

保存されていた図面をチェック。。。

木造とはいえ、工業化認定型式住宅のその耐力壁がどの箇所に、どのような施工方法で固定されることで良いとされているのかなどのメーカー情報の入手が不可欠になります。

私たちがリフォームに関わっていく場合、まず最初に行うことは、

老朽度のチェックとあわせた安全性の検証です。一般に言うところの耐震診断ですね。

ここに課題があるようなら、リフォーム計画に加味していくことが必要になります。

リフォームとは、

基本的に今ある住まいをより快適に長く維持していくためのものですから、

人間でいえば、健康診断や人間ドッグのように状況を見極め、

見た目以外の課題についても一緒に対処していくことが大切だと考えます。

しかしです、、、メーカーの工業化認定型式構法の詳細仕様に関する情報の入手が実際には困難なのです。

つまり、私たちでは、(根拠がはっきりとした形での)責任を持った耐震診断検証ができないことになります。。。

話をしていく中では、終いの住まいを見据えて、室内も開き扉を引戸にしたり、とするとこの壁は外せるのかな?とか、床の段差をフラットにしておきたいなど、、、想いは至っていきます。。。

私としましては、壁に手をかけるなどに至る内容のリフォームを求めるのであれば、住宅メーカーのリフォーム対応部署で計画を進めることもありです。と提案をいたしました。

重要なのは、その際の住宅メーカー側の対応です。

現状の耐震性の評価をきちっとした上で、メンテナンスリフォーム+バリアフリーの計画が丁寧にすすめられるかどうかが大切。

どうも一度連絡を入れてみたところ、営業マン対応のようで、そうした技術的な対応については心配とのことでもありました。

例えば、打合せに同席して、すすめ方についての助言をしていく、とか、心配な点があればいつでも連絡くださいとして、お伝えしました。

こうしたお話を受けて想うことですが、

住宅メーカー独自の工業化認定型式構法で造られた住まいのリフォームや増築などにも一般の技術者が関わりにくい。。。

つまりは住宅メーカーは、今まで造ってきた住まいに対して、長期的に維持管理していくための責任を瑕疵担保10年などというスパンではなく、建ち続けている限り持っていることになります。

このことは私たちも同じです。ただ違うのは、一般的な技術では手を掛けられないという問題があります。

住宅メーカーは、独自の仕事として住まいのメンテナンスに入れるというのに、職人さんも継続しない、技術者の登場機会もないまますすめられてしまうようでは、あまりにもむなしすぎます。。。

住宅メーカーの工業化認定型式構法がどのような仕様に基づき認められているのかについての情報公開がひろがっていかない限り、構造安全性のチェック無しにすすめられてしまうメーカー住宅系リフォームの行く末は、問題山積といえると思います。

また、一般の設計事務所や工務店、リフォーム会社などでも、案外と安易に手を入れてしまうケースを見かけますが、それもまた問題ではないかなと思ったりします。

by S.小野

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 設計の仕事」カテゴリの記事

コメント

個別認定住宅はリフォームの中で一番の難関ですね・・・
実際に提供した会社も協力的でなかったり
今現在その仕様の建物を扱っていなかったりと・・・
技術的な解決が出来ないものが増えています・・・
通常の工法のものですと欠陥の様なケースでも解決策を見出せても個別認定は手が出せない・・・
こういった認定を取得して建設をした会社は最後まで責任を持つことの重要性を感じます
住宅は、なんでもかんでもセットでお得で簡単にという考えはするべきではないですね・・・
現在確立されている工法で建設当初のままの法律や仕様で耐用年数を超えたものは存在しない・・・
こんな世の中では、20~30年の寿命の家が減らないわけです・・・
悲しいですね

本当に、、、。
こうして設計事務所の仕事は、住み手に寄り添った形での交渉支援業務へとその姿を変えていくことになります。。。

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