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2011年9月

2011年9月14日 (水)

増改築・リフォームで最初におこなっておきたいこと

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というタイトルで、先日、おそれおおくも、

建築大工職人さんたちを対象にした学習の場で、

話をさせていただく機会がありました。

ちょっと前のブログ記事“リフォーム工事でまず最初に行なう事”でも書きましたが、

それらに、増築の際の対応なども加えて、約1時間ほどお話させていただきました。

人生も職人歴も大先輩にあたる方々を目の前に、緊張しました。。。(汗)

まあ、一言ことで言えば、

お住まいの状況をあらゆる手段で確認しておくことに尽きます。

築年数、増築、改修の履歴、仕様、、、

その敷地の、諸条件、用途地域等、道路付け、、、

建築確認通知、検査済証、保存図面の有無と現況との差異、、、などなど。

増築要望がある場合、準防火地域指定されている地域

(住宅地などでしたら多くはしていがされています。)でしたら、

どんなに小さな増築であっても、建築確認申請が必要になります。

その増築規模によって、既存の建物の安全性のチェックの方法が変わるのです。

以前は、増築申請をすると、既存も含めて現行法規に合わせていくことが原則

のようになっていたので、現実的に無理なことも多く、それなら申請せずにやって

しまおうというケースの方が多かったのです。

そうした事が、無許可リフォーム業者の業務を拡大させて、問題化してきたのです。

それが昨年春から、

既存不適格といわれる既存建築に対する増築の際、

緩和策が示され運用されることになりました。

こうしたことを、知らない工務店さんも多くいるということがまだあるようですね。

これからの時代、しっかりと住宅の履歴を残しておかないと、

(未申請、未登記ではいけませんよ。)

住宅そのものの価値を下落させてしまうことにもなりかねません。

申請しなくてはいけないのであれば、基本的にはそうすべきでしょう。

あまりいい加減に、金額至上主義的に“安くやりますよ”といって、

たいした調査もせずに、見積書を提示してくる業者ほど怪しいのですよ。

事前調査と詳細な計画がしっかりしていることが最も重要なことなのです。

この秋、こうした内容のセミナー依頼が10月は横浜で、11月は新宿でありますので、

案内ができたら、紹介したいと思います。

いっぱい話したいこともあります。

いっぱい学習しましょう。失敗しないためにも。

by 小野

2011年9月 5日 (月)

戦前の木造3階アパート

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鶯谷駅近くのアパートです。

山谷地域のNPO自立支援センターの施設整備のお手伝いをしてきた関係から、

その周辺での採取です。

以前から、前を通るたび気になっていましたが、ちょっと写真に残してみました。

鶯谷アパートです。

外壁まわりは数年前に改修が行なわれていました。

ということは、まだしばらくは現役でがんばってくれるのでしょう。

Dscf0546

Dscf0545

右から読む館銘版がその古さを物語ります。

白く塗られてしまいましたが、元はアースカラーのスクラッチタイルです。

フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル以降、昭和初期くらいまで流行った外装タイルです。

「粋の下町 東京根岸」(草思社)によると、昭和7年、震災後東京で初めての木造3階建てのアパートとあります。

3階部分はセットバックしていてマンサード屋根のような部分に窓が設けられています。

アプローチの床タイルも遊び感覚が見られます。

Dscf0547

木製建具も雰囲気があってよいです。

1、2階はオフィス関係?の方が多そうで、3階は窓割りからすると、今でいうワンルームではないかと思われます。

正直いうと、外観は、改装されていることもあり、ボリュームも敷地めいっぱい、、、

高密度な印象で殺伐とした印象なので、見過ごしてしまいそうな佇まいではあります。。。

実はこの近くに、今はマンションになってしまいましたが、やはり関東震災後の復興建築とおぼしき、スクラッチタイル意匠的にもなかなか洒落た3階の複合ビルがありました。

写真を撮ったはずなのですがどこかに紛れてしまってすぐに出てこなかった、、、。

またの機会に、探して紹介できたらと思います。

入谷周辺は、空襲被害が比較的に少なかったのか、戦前の長屋なども残っていますね。

そんな風景も急速に変わってきていますが。

人手間、ひと手間が、

建築に息を吹き込んでくれていることを、小さな意匠から感じることが出来ますね。

by 小野

2011年9月 3日 (土)

住宅用サッシと住宅デザインの行方

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ちょっと大げさなタイトルですが、

まあ今、木造用住宅サッシの抱えている問題として、

とても考えさせられることが起きていますね。

引き違いサッシの防火設備認定品が、その性能を有していなかった(各社とも)というもの。

木造住宅用のサッシで防火設備認定が求められるのは、

防火、準防火指定地域です。

住宅地等の街中では、ほとんどがこの地域に該当してしまいますね。

この地域内において、「延焼の恐れのある部分」(基準法上の用語)とされる、

隣地境界から1階で3m、2階以上で5m以内の範囲のサッシに、

この防火設備認定性能が要求されます。

回収してまでというのは非現実的だと思いますので、日本国中の木造住宅に、防火性能の課題が突きつけられている。。。といえると思います。

(網入りガラスにしてればいいんでしょ、、、といったことではダメなんですよ。

ちゃんと枠とセットで認定されたサッシにしないと!と言ってきたことが、

うそになってしまう。。。)

また、今現在、新築や改修でサッシを取り付ける際の対応はどうなるかというと、

引き違い窓は、防火設備認定のシャッター雨戸を設置することでの対応に限られてしまうようです。

そんな中、サッシメーカーは、昨今のエコブームの追い風もあってか、主力商品は、ペアガラス品を標準としてしまいました。

これまで以上に、ちいさな要望に応えにくくなりましたね。

メーカー頼りの住まいづくりのツケがまわってきたと、感じざるを得ないですね。

高度成長期の昭和40年代急速に広まったアルミサッシ。

この魔法の窓商品に、政治・経済の後押しもあって、おんぶに抱っこ状態であったことも今思えば問題だったのかもしれません。

住宅開口部の防火的な基準について、もっと、設計をする側での裁量で防火延焼を考慮したいろいろな考え方ができるようになったらいいのに。と思います。

具体的にどういうディテールの組み合わせで可能なのかは、不勉強でパッとは出てきませんが。。。

これは、外壁材などさまざまな建材にもいえることですね。

例えば、サイディング材なども、断熱材や室内ボードとの合わせ認定となっていて扱いやすいことから、、

内外仕上げが、オーダー住宅でも、メーカー住宅でも同じつくりになりやすい。。。

つまりは、大手メーカーの売りやすい建材供給が最優先されていることが、コストとのバランスから、設計の自由、選択の自由さを奪ってしまっている。

しいては、日本国中メーカー住宅的原風景へと、じわりじわりと変化してきている。

そんなことを思ってしまいます。

もっと、小さな地域で製造生産されるものが一定のルールのもと性能確保しながら活用されていける世の中へ。

窓のデザインひとつも、さまざまな表情を工夫していける生産、労働、経済のあり方を、

大企業至上主義からの脱却をしていかなくては、、、

そんなことをぼんやり思いながら、悩んだりしているこの頃です。

2011年9月 2日 (金)

中学生の職業体験

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この夏休み中に、近所の中学校の職業体験授業の場所ととしてエントリーをしました。

建築設計事務所の仕事ってどんななのかを知ってもらう機会として、

とても良いことではないかと思った次第です。

朝から夕方までの1日。3名の男子が来ました。

職業体験といっても、なにをしようか結構悩みました。

そもそもどれほど関心を持って来てくれるかも分からない…。

どっか選ばなきゃいけないから、くらいな感じだったり、やんちゃな感じだと、

まじめにやりすぎてもダメだろうし、、、。

現場へ連れ出そうかなど、、、迷ったのですが、結局。。。

最初の約40分くらいは、設計事務所の仕事について少し話し、

図面や模型などを見てもらいながら、その役割について話しました。

退屈そうにしていたので、そこからは、課題に取り組んでもらいました。

学生の時の最初の演習課題でもあった、「5m立法」です。

5m立法(向きなど自由)という大きさに、建築空間を作るというもの。

・街中でも、山でも海でも傾斜地でも、ロケーションは自由。

・自分の隠れ家、趣味を楽しめる居場所を考えよう。

まずは、スケールの扱い方などを伝えて、

趣味は?どんなことしてるときが落ち着く?

などと聞きながら、何を大事にした場所をつくれるか、平面図を描いてもらうことに。

1階でも2階でも、屋根があろうが無かろうが自由に考えて!と。

後半は、それをスチレンボードで模型として表現してもらうことに。

ということをしてみました。

最初にみんなが当たった壁は、

便所ってどんな大きさ?お風呂ってどんな大きさ?など。

つまり、暮らしのモジュール、スケール感覚が分からないってところ。

平面図をスケッチするにも、それらの大きさがイメージできていないと、

描くことも難しいってことですね。

中にはちょっとやんちゃな子もいたようですが、

ここでは、みな子ども工作教室みたいに楽しく集中して(昼食もとらずに)取り組んでいました。

そして、やっぱり3者3様…。

Dscf3409

やりながら、場当たり的に変わっていってしまったり、する子もあれば、

ここではこうする、だからこうなっていると、しっかり想いを形に出来ている作品もありました。

(例えば、真ん中の作品では、すのこのようなものがありますが、そこに座って釣りをする。つまり海に向かって開いたロケーションをイメージしています。)

私も一緒に作業をして模型までその場で作りました。

(未公開としておきます。公開希望があればメールください。

記事にしようか検討します。(笑))

はてさて、こうした体験を通して、中学生の関心に触れることが出来たかどうか、、、。

楽しんでくれていたことは何より良かったと感じました。

by 小野

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