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2011年9月 3日 (土)

住宅用サッシと住宅デザインの行方

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ちょっと大げさなタイトルですが、

まあ今、木造用住宅サッシの抱えている問題として、

とても考えさせられることが起きていますね。

引き違いサッシの防火設備認定品が、その性能を有していなかった(各社とも)というもの。

木造住宅用のサッシで防火設備認定が求められるのは、

防火、準防火指定地域です。

住宅地等の街中では、ほとんどがこの地域に該当してしまいますね。

この地域内において、「延焼の恐れのある部分」(基準法上の用語)とされる、

隣地境界から1階で3m、2階以上で5m以内の範囲のサッシに、

この防火設備認定性能が要求されます。

回収してまでというのは非現実的だと思いますので、日本国中の木造住宅に、防火性能の課題が突きつけられている。。。といえると思います。

(網入りガラスにしてればいいんでしょ、、、といったことではダメなんですよ。

ちゃんと枠とセットで認定されたサッシにしないと!と言ってきたことが、

うそになってしまう。。。)

また、今現在、新築や改修でサッシを取り付ける際の対応はどうなるかというと、

引き違い窓は、防火設備認定のシャッター雨戸を設置することでの対応に限られてしまうようです。

そんな中、サッシメーカーは、昨今のエコブームの追い風もあってか、主力商品は、ペアガラス品を標準としてしまいました。

これまで以上に、ちいさな要望に応えにくくなりましたね。

メーカー頼りの住まいづくりのツケがまわってきたと、感じざるを得ないですね。

高度成長期の昭和40年代急速に広まったアルミサッシ。

この魔法の窓商品に、政治・経済の後押しもあって、おんぶに抱っこ状態であったことも今思えば問題だったのかもしれません。

住宅開口部の防火的な基準について、もっと、設計をする側での裁量で防火延焼を考慮したいろいろな考え方ができるようになったらいいのに。と思います。

具体的にどういうディテールの組み合わせで可能なのかは、不勉強でパッとは出てきませんが。。。

これは、外壁材などさまざまな建材にもいえることですね。

例えば、サイディング材なども、断熱材や室内ボードとの合わせ認定となっていて扱いやすいことから、、

内外仕上げが、オーダー住宅でも、メーカー住宅でも同じつくりになりやすい。。。

つまりは、大手メーカーの売りやすい建材供給が最優先されていることが、コストとのバランスから、設計の自由、選択の自由さを奪ってしまっている。

しいては、日本国中メーカー住宅的原風景へと、じわりじわりと変化してきている。

そんなことを思ってしまいます。

もっと、小さな地域で製造生産されるものが一定のルールのもと性能確保しながら活用されていける世の中へ。

窓のデザインひとつも、さまざまな表情を工夫していける生産、労働、経済のあり方を、

大企業至上主義からの脱却をしていかなくては、、、

そんなことをぼんやり思いながら、悩んだりしているこの頃です。

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