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2011年10月23日 (日)

車寄せのあるビル

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立派な建築であるのに、最近まで気がつかなかった…。

写真は昨年撮ったものです。立ち入り禁止の柵が立ててあるので

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もう使われていないのかもしれませんが、どうもそうでもないようです。

気がつきにくかったのも、コストコの裏手の塩浜の準工業地域なのもありますね。

最初、周囲にないボリュームでしかも立派。

病院かな?でもこんな場所に病院あったかな?

地図等で調べてみると、川崎大師平間寺の旧教学研究所という昭和47年頃築の

建築のようです。

現在の教学研究所は、別の場所(お大師様の近くに)につくられていますので、

実質的には使われてはいないということなのでしょう。

車寄せがあって、なお、塩浜という平地でありながらあえて緩やかに勾配を設けて、

内部での段差を解消し、かつ道路から、この庇(キャノピー)を見上げたときの

威厳を感じさせる見せ方というか、よく考えられているように思います。

00

正面から向かって左側はアーチのような形状で、プラン的にも角度がふれています。

ホールや会堂のような空間なのか、、、単純なモダニズム建築の窓割りに

あえて変化が(仕上げも変えてあり)つけられているようにも感じられ、

なかなかのものでしゃれています。

旧耐震の建物ということもあり、診断をかけると大変なのでしょうか、

手をかけさえすれば、まだ活用していけそうに感じます。昭和モダンですね。

まだ使われているかも、と書いたのは、ネット検索した際に出てきたのですが、

この建築、実は市の大気基準適用施設となっていて、産業廃棄物焼却炉からの

ダイオキシン等排出濃度データが公開されていました。

みると、他の工場などからの濃度よりも数値がすごく高い…。

少々気になりました。。。

考えてみると、今、ゴミ処理問題が非常にシビアになってきていて、一般でも分別が細分化していますが、事業系ごみも処理に費用がかかったりしています。

では、宗教法人さんから出るゴミ処理(夢もない話ですが)お札やだるまなど、

きっと大量にあるのでしょうけれど、どう処理されているのか、ダイオキシンなどを極力発生させない処理について、前向きに考えていただかなくてはいけないように感じました。

話が外れましたが、

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壊してしまうのは、もったいないですね。

福祉目的などではどうかなとか。。。

建物をゴミにしない理念と、人々の想いや願いをクリーンに焼却するシステムと、

理念は一致するはず、一見ゴースト化しつつあるエリアのこれからの姿に期待したいです。

by S.小野

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