車寄せのあるビル
立派な建築であるのに、最近まで気がつかなかった…。
写真は昨年撮ったものです。立ち入り禁止の柵が立ててあるので
もう使われていないのかもしれませんが、どうもそうでもないようです。
気がつきにくかったのも、コストコの裏手の塩浜の準工業地域なのもありますね。
最初、周囲にないボリュームでしかも立派。
病院かな?でもこんな場所に病院あったかな?
地図等で調べてみると、川崎大師平間寺の旧教学研究所という昭和47年頃築の
建築のようです。
現在の教学研究所は、別の場所(お大師様の近くに)につくられていますので、
実質的には使われてはいないということなのでしょう。
車寄せがあって、なお、塩浜という平地でありながらあえて緩やかに勾配を設けて、
内部での段差を解消し、かつ道路から、この庇(キャノピー)を見上げたときの
威厳を感じさせる見せ方というか、よく考えられているように思います。
正面から向かって左側はアーチのような形状で、プラン的にも角度がふれています。
ホールや会堂のような空間なのか、、、単純なモダニズム建築の窓割りに
あえて変化が(仕上げも変えてあり)つけられているようにも感じられ、
なかなかのものでしゃれています。
旧耐震の建物ということもあり、診断をかけると大変なのでしょうか、
手をかけさえすれば、まだ活用していけそうに感じます。昭和モダンですね。
まだ使われているかも、と書いたのは、ネット検索した際に出てきたのですが、
この建築、実は市の大気基準適用施設となっていて、産業廃棄物焼却炉からの
ダイオキシン等排出濃度データが公開されていました。
みると、他の工場などからの濃度よりも数値がすごく高い…。
少々気になりました。。。
考えてみると、今、ゴミ処理問題が非常にシビアになってきていて、一般でも分別が細分化していますが、事業系ごみも処理に費用がかかったりしています。
では、宗教法人さんから出るゴミ処理(夢もない話ですが)お札やだるまなど、
きっと大量にあるのでしょうけれど、どう処理されているのか、ダイオキシンなどを極力発生させない処理について、前向きに考えていただかなくてはいけないように感じました。
話が外れましたが、
壊してしまうのは、もったいないですね。
福祉目的などではどうかなとか。。。
建物をゴミにしない理念と、人々の想いや願いをクリーンに焼却するシステムと、
理念は一致するはず、一見ゴースト化しつつあるエリアのこれからの姿に期待したいです。
by S.小野
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